【連載】Life with India! vol.4

こんにちは、運営の乾です。
「Life with India!」第4回目は、現地採用経験を踏まえ、今春からインド関係の仕事をはじめるTOMOMIさんにインタビューをさせていただきました!IMG_3634「Life with India!」とは…
インド在住の人、インドと日本を行き来して仕事をしている人、日本においてインド絡みの事業を立ち上げた人、インド旅行にハマっている人、日本でインド料理を食べ歩いている人やインド料理を作っている人、
インド人と国際結婚された人、インド映画やダンス、ヨガ、語学にハマっている人などなど…
日頃からインドに深く関わる人々に突撃インタビューをさせていただく不定期連載企画です。

TOMOMIさんは3年半の間、現地採用にてインド・スーラットに移住しておりました。
帰国したのち、「やはりインドに関わる仕事を今後も続けていきたい」という強い想いから、今春より再びインド関係に携わることを決意されたそうです。
今回は、スーラットに移住されていた頃の仕事や日常生活のこと、また、生活していく上で感じたことなどを中心にお伺いさせていただきました。
それでは、早速スタートさせていただきましょう!

 

Q1. インド在住歴はどのくらいでしたか?また、移住されていたスーラットはどんなところなのでしょうか?

A.2013年7月~2017年1月までの約3年半滞在していました。
スーラットはムンバイから車で約6時間の距離。人口が多く、ダイヤモンド加工が有名な街です。
禁酒州、ベジタリアンが多いこともあり、当時、常駐している外国人は多くはありませんでした。寛容で穏やかな性格の方が多く、日本人である私たちに親切にしていただいたことが多かったです。

Q2.インドに移住しようとしたきっかけは?

A.初海外でインド山奥にある小学校を訪れて、どこか懐かしい空気のなか、子供たちのキラキラした目や人々が神様等の伝統や習慣を大事にしているインドに益々興味をもち、
『観光客に見せる姿』ではなく、『日常の姿』を見たくなったから。 CIMG2001CIMG1988バックパッカーなどの短期滞在ではなく、現地で働くことで多くの経験や学びを得ることができ、職歴としても残るのではないかと考えインド現地採用を探し出しました。IMG_3065

Q3.インド移住への準備期間はどのくらいでしたか?

A.半年程度です。Skype面接を何社か受け、内定を頂いた後もVISA準備や日本国内にある親会社へご挨拶等の調整がありました。

Q4.移住前、日本ではどのような仕事をしていましたか?

A.まったく別の仕事をしていました。自衛隊、輸入雑貨の販売員…
人生迷子だったので掛け持ちでプールの監視やスイミング教室のお手伝い、104電話番号案内など、どのようなことに自分は興味があるのか彷徨っていたのを覚えています。
また、「学校はどんなところなのだろう?学校に行ってみたい」とも思い、働きながら通信制短大を経て通信制大学に編入し、昨年卒業しました。
「自分はどう生きたいのか」を、学校生活や社会生活の中でたくさんの人に出会いながら探し続けていました。1010562_10201435393516527_236207811_nQ5.移住後はどのような仕事をしていましたか?

A.日系企業とインド企業が立ち上げたJV工場でアドミニストレーターをしていました。
主に、日本から派遣されるエンジニアの渡航手配、外国人登録・銀行口座開設、通訳・ドライバー管理、ゲストハウスの運営、通院・入院対応など、
日本人の方々が業務に集中できるように微力ながらサポート業務を行っていました。DSC_0010Q6.移住前から英語に触れ合う機会を日常的に設けたりしていましたか?また、移住までにどのくらいの量の英語学習をされていましたか?

A.お恥ずかしいのですが…まったく英語ができませんでした。当時、TOEIC340点だったような記憶があります。
初めてのインド旅行後、Skype英会話を週2、3回始めましたが、最終的に挨拶程度のレベルだったと思います。

Q7.独特の訛りがあって聞き取りにくいと言われているインド英語ですが、リスニングをマスターするコツを教えてください。

A.『自分がインド人だと思うこと』です(笑)
とにかくメールより電話が多いインド人なので、最初は電話番号の聞き取りにも苦労しました。
例えば、『Three』は無声音が一般的ですが、インドは有声音なので、「ここはインド!これがここの言葉!」と思って他と比べずに音として受け入れていったり。
そんな私も未だに英語レベル低いのでアドバイスできる立場ではないのですが…ご参考になれば嬉しいです。DSC_0019Q8.インド人と日本人の仕事に対する姿勢の違いは感じましたか?

A.インド人の最後の巻き返しが素晴らしい。
なかなか進展がない依頼事項が、ある時ものすごいスピードで終わったり、そんな方法あったの!?というミラクルを起こしたり…。
日本人は計画的に期日に合わせて進めますが、インド人の「最後には何とかしちゃう」「やる時はやる!」モードの切り替えスイッチに毎回驚いてました。

Q9.インド人と仕事をしていく上で困った時は?また、楽しいと思った時はどんな時でしたか?

A.ある時、日本人が使用している車の証明書の再発行を試みることになったのですが、どのインド人に聞いても「再発行できた事例はない」と言われ、
数カ月間手探りでお役所やたくさんの人に繋いでもらい、ついに取得できた時です。
インド人とハイタッチして、インドの壁を乗り越えた達成感を味わったことを覚えています。DSC02136困ったことは、いつも予想の上をいくハプニングが起こることでしょうか。
私が当時住んでいたゲストハウスにおいて、コックとケアテーカーの希望により日本の包丁を導入した際、
「破損したことを素直に申し出なかったら全員の給与から負担」というルールを作ったところ、ある時、包丁自体が行方不明になったことが。もう笑っちゃいましたね。

Q10.休みは月に何日くらいでしたか?また、休みの日は何をしていましたか?

A.私の在住していたGujarat州は週休1.5日(土曜日半休と日曜日)、年間祝日数7日程度でした。
もともと休みが少ない上、当時バッファローと飛行機が衝突して空港が長期間閉鎖されており、元々悪かった交通の便がさらに悪くなったので遠出ができず…。
ジムに行ったり、近所で買い物したりする程度でした。なので、祝日が月曜で連休になる年はガッツポーズし、気合いを入れてインド短期旅行を計画していました。100_1006なお、インド移住後に気づいたことですが、インドは州によって祝日や休日日数が異なります。
ヒンドゥー教以外の宗教を信仰している方が多い州では、イスラム教徒やキリスト教徒に合わせた祝日(例:クリスマス)が用意されています。
特に、首都デリーがあるHaryana州は都会なので祝日数も多く、さらに日系企業に勤めた際には、年末年始等の日本のお休みも用意され、
日本の休日数と同等もしくはそれ以上の休日がある企業も存在しているようです。

Q11.インド人の友達を増やすコツを教えてください。また、日本人や他諸国の人と比べ、付き合い方の違いは感じますか?

A.コツ…私も知りたいです。
私の場合ですが、特に意識せず、自然体で自分の気持ちを正直に表現することでしょうか。IMG_0385嬉しいときは飛び跳ねて喜んで、大笑いして、嫌なことをされた時は本気で怒りを出す…。
日本にいたら静かに自分を押し殺すことが必要ですが、インドでは「Yes or No」を聞かれるので、表情とともに答えること。CIMG3283ある日、電話で面白いことがあって笑っていたら、インド人に「声がでかい」と注意されたことがありました。そのくらいで良いと思っています(笑)IMG_1174Q12.インドでおすすめ個人的ベスト3の観光地は?またその理由を教えてください。

A. Nashik、Bhuj、Ladakh です。

3位 Bhuj
インドでも数年前から観光地として認識され始めているので、まだまだ観光地として整っていない部分もありますが、あの『何もない景色』を一度は体感していただきたいです。IMG_2260IMG_2277IMG_2289IMG_2281

2位 Nashik
インドワイン産地Nashikでは5,6カ所のワイナリーを2泊3日で巡ることができます。在住時代から日本人滞在者へ紹介をしていましたが毎回大好評です。
雨季は緑が溢れ、自然があってリフレッシュできます。IMG_0102IMG_1771

1位 Ladakh
空と山が近くて、本当に美しい。インドなのにインドらしくなく、どこか懐かしい場所です。IMG_2967IMG_2857IMG_2805Q13.移住にあたり、日本から持参して良かったものは何ですか?また、その理由も教えてください。

A.
・青色インクのボールペン
インド社会でのサインは青色インク。憶測ですが、モノクロコピーではサインは本物なのか判別が難しいため青色インクなのでは?と思っています。
最近はインド製でも当たり製品に出会うことも増えましたが、1日使う物なので書き慣れたものが良いと思います。

・洗濯用ネット
他の地域は不明ですが、私のところは白い衣類が徐々にグレーになりました。洗剤を変えてもダメ、柔軟剤を入れると更にダメ。
なので、目の細かいネットに入れて洗うことでグレーになる日を少しだけ先延ばしにしてくれました。本来のネット使用目的とは違いますが…(笑)

・生理用ナプキン
当時、日本から持ち込んでました。インドでも販売されてますが、分厚くて蒸れます。
信頼できる病院を探すのも苦労するところなので、身体を第一に考えて無理はせず、日本のナプキンを使っていました。
もちろん、捨てるときは同居するケアテーカー(使用人)に絶対見られないように、新聞紙で作った袋に入れてホッチキスで留め、注意を払ってゴミ収集に出してました。

Q14.日常生活にあたり、インドの日用品で不便を感じたことはありましたか?また、日本で使い慣れていた化粧品やコンタクトレンズなどはどのように手配をしていましたか?

A.最初は日本の便利さに慣れていたので、「あれがない」「これがあったら良いのに」という気持ちがありましたが、徐々に不便が日常化して感じなくなりました。
自分の基準が変化したのかもしれません。ただ、必要なものがあれば、日本からEMSで送ってもらったり、日本から渡航される出張者へ購入をお願いして届けてもらったりしました。
日系企業で働くメリットは、何かあった時に助けてくださる方々がたくさんいらっしゃることです。これはすごく心強い。
ただ、現地採用の身なので本当に困った時だけ相談をしてました。当時、大学の卒論を郵送しなければならず、期限もギリギリだったので、
帰国予定者にお願いして日本の郵便局から発送していただいたことも…感謝ですね。IMG_0359_RQ15.「日本に戻りたいな」と感じる瞬間はありましたか?また、それはどのような時でしたか?

A.SNSから流れてくる友人たちが結婚したり子供を授かったりする姿を見た時、このままで良いのかな?と考える瞬間が多かったように思います。
日本にいると、多くの女性は結婚や出産のリミットを意識する瞬間があると思うのですが、そんなしがらみを忘れて国外で自由に生きているつもりでも、その時だけは日本の世界に意識が戻っていたように思います。

Q16.インド人にプレゼントしたら喜びそうな日本のお土産は何だと思いますか?また、インド人の口に合いそうな日本食は何だと思いますか?

A.板チョコ!
インド人はお誕生日にチョコレートを配る習慣があるほどチョコレート好きなので、繊細な味がする日本のチョコレートが大好きです。
チョコレートは『板チョコ』という認識のようで、一時帰国時は毎回70枚ぐらいお土産に持ち帰ると皆さん大喜びでした。
インド戻り後の初出勤時は、「私の分のチョコレートある?今からデスク行くから用意してて!」と内線がかかってくるほど。
また、大変な書類申請や対応があった時のお礼として、保管していたチョコレートを渡すと、次回スムーズに対応してくれたことも!まさにチョコレート効果だと私は思っています。

Q17.インド生活において、日本ではあり得ないようなビックリした習慣や面白い習慣はありますか?

A.お誕生日の人がチョコレートを周囲に配る習慣。
その日はオシャレをして、段ボールで購入した小さな板チョコを持ってオフィス内を回って配ります。
「今日誕生日なの!」と言ってチョコレートを渡し、受け取った相手が「今日のこの幸せがたくさん舞い戻ってきますように!」という言葉をかけます。
おまじないみたいで、私は大好きでした。
インドでは子供が産まれたり、新車を購入したりするとお菓子を配って、幸せのお福分けをする習慣があるようです。みんなでハッピーを共有しようとする姿もインドの魅力のように思います。IMG_2477Q18.インド移住を楽しめる人ってどんなタイプの人だと思いますか?

A.人と人との繋がり、人の心の温かさ、優しさに気づき、感謝することができる人。
Gujarat州の方々は一度仲良くなると、家族のように迎え入れてくれる方が多いです。今でも近所だった住人から電話がかかってくるほど。
離れても皆さんの記憶の中にいさせてもらって、気にかけてもらえるなんて、本当に嬉しいです。IMG_3768Q19.再び、今春からまたインドへ長期的に渡印されるとのことですが、TOMOMIさんを突き動かすそのインドの魅力とは一体何だと思いますか?

A.自分でも解らないのですが、国ではなく、インドにいる人たちに魅力を感じているのかもしれません。IMG_1614Q20.今後の目標は?

A.インドにネガティブなイメージを持った日本人に対して、インドを違う角度から見ていただき、隠れた魅力を伝えていきたいと思います。
インドの全部を気に入ってもらえなくても、嫌いなままでも、「ここは良かったよ」という『小さな良かったよ』を作っていきたいと考えています。IMG_1477今、旅行会社と一緒にNashikワイナリーツアーを企画しています。インドでワインが作れるなんて意外ですよね?素人の私でも美味しいと感じるワインです。IMG_2518ぜひインドワインを広めたいし、一生懸命なインド人の姿を伝えたいと思っています。IMG_2081Q21.最後に一言お願いします。

A.素晴らしい先輩方を知っているだけに、自分の話が役に立つかわかりませんが、すべてオープンにお伝えしたつもりです。
『インドに関わりたい』気持ちを声にしていたら、多くの方が背中を押してくれました。
迷っている方が、ある日、スーッと行動へ移すためのエネルギーになればと思います。ありがとうございました。IMG_1238TOMOMIさん、このたびはありがとうございました!
今回はこちらを前編とさせていただき、今春以降に後編を引き続きインタビューさせていただける運びとなりました。
TOMOMIさんのインド生活・第二章、どんな話を伺えるのか今からとてもワクワクしています!

それでは次回もぜひぜひお楽しみに~!