【連載】Life with India! vol.6

こんにちは、運営の乾です。
「Life with India!」第6回目は、インドの現地企業にて長期インターンシップ中の横森 暉(よこもり ひかる)さんにインタビューをさせていただきました!20052「Life with India!」とは…
インド在住の人、インドと日本を行き来して仕事をしている人、日本においてインド絡みの事業を立ち上げた人、インド旅行にハマっている人、日本でインド料理を食べ歩いている人やインド料理を作っている人、インド人と国際結婚された人、インド映画やダンス、ヨガ、語学にハマっている人などなど…
日頃からインドに深く関わる人々に突撃インタビューをさせていただく不定期連載企画です。

今年で大学4年生となる暉さんは、大学を一時休学し、前回(vol.5)ご登場いただいた美華さんと同じインドの現地IT企業にてインターンシップをしております。
今回はインドでのインターン生活のこと、また、インド旅を通じて感じたことなどを中心にお伺いさせていただきました。
それでは、早速スタートさせていただきましょう!

 

Q1.東京外国語大学のヒンディー語専攻へ進学を決めたきっかけを教えてください。また、入学後4年間のカリキュラムもざっくり教えてください。

A.理系と違って文系は何もせず4年間過ごしたら何も手に残らないと思っていたので、法学部に進んで司法試験を受けるか、外国語学部に進んで語学を学ぼうと考えていました。
そして最終的に東京外国語大学を選びました。.jpgヒンディー語を選んだのは、なんとなく『インドの経済が成長途中だから将来仕事がありそう』と思ったのと、今は亡き祖父が昔インドで貿易をやっていたことからインドに興味をもったことが理由です。.jpgカリキュラムは、1年生の時にひたすら文法を教科書1冊分完全に叩き込み、2年生以降はひたすら読解の授業です。
また、インド人の先生による会話の授業は4年間存在します。.jpgQ2.現在の語学レベルを教えてください。

A,英語は帰国子女じゃない上に、公立の中学、そして普通科の高校を出ていたので、読み書きは出来たものの、入学当初は全然話せませんでした。
今は英語で仕事をしているので、発音はジャパングリッシュかもしれませんが、仕事に支障がない程度には普通に話せていると思います。

ヒンディー語については、恥ずかしながら本当に簡単な会話のみですね。日本に居たときからパキスタン人と電話してたりしてたので、自分ではなんとなく話せてる気になっていました。
しかし、いざインドに飛び込んでみると周りの会話の内容が分からず、インド人からも「君の話すヒンディー語は短いね」「複雑なヒンディー語は分からないんだね」等言われ、まぁ落ち込みました(笑)
それでも何とか会話力を上げたいので、仕事が終わったあとはなるべくヒンディー語で話すように心がけています。
同僚たちも僕の会話レベルに合わせて簡単なヒンディー語で話してくれたり、細かい文法のミスを指摘してくれるので有り難いです。
あとは、Jpopをヒンディー語に訳して、その歌詞をインド人の同僚にチェックしてもらったりしています。20099そんな感じで、いずれはヒンディー語だけで日常生活が送れるくらいになることを目指しています。

Q3.英語とヒンディー語では習得方法に違いがあるのでしょうか?また、ヒンディー語を独学で身につけるコツがあれば教えてください。

A.習得方法は、よくも悪くも英語と変わりません。
いわゆる机の上の勉強は文法を学ぶ上で必要ですし、しかしそれだけだと話せるようにはならず、実際にその言語を使って会話する機会がないと話せるようにはなりません。
ヒンディー語の独学についてですが、『エクスプレスヒンディー』や『TeachYourself』等の教材を1冊終わらせれば独学でも読み書きはある程度出来るようになると思います。
ただ、日本語にはない発音がありますし、実際に話す機会がないと会話は出来るようになりません。日本にもインド人は結構いるので、話しかけてみるのもいいかもしれません(笑)

Q4.過去のインド滞在歴を教えてください。その時はどのように過ごしていましたか?

A. 2年前に、大学のプログラムで3週間ほどインドに滞在したことがあります。2年前インド人の教授がデリー・アグラ・ジャイプル・リシュケシュ・チャンディーガル・アムリトサルなど、北インドの色々な場所に連れて行ってくれました。
参加者の大半は同じヒンディー語専攻の学生で、滞在中は楽しく過ごせました。2年前2Q5.今回インターンシップをはじめたきっかけは何ですか?

A.実を言うと、昨年の春からヒンディー語学習に対するモチベーションが下がっていました。
というのも、将来を考えたとき、『英語がビジネスの基盤であるインドにおいてヒンディー語を使う必要があるのか?』、そして『そもそも自分はインドで働きたいとはさほど思っていないのに、本当に勉強する意味があるのか?』と悩み、ヒンディー語よりも英語を伸ばすため、一旦はフィリピンに英語留学をしに行きました。
しかし勉強していく中で、『やはり今までヒンディー語を勉強してきていたのだからインドに行ってみたい』と思いはじめました。
また、英語に関しても、ただ英語を話せるようになるのではなく、『英語で仕事をしたり何かをする力をつけたい』と思い、インドのインターンシップを調べていく中でたまたま今の会社を見つけたという感じです。

Q6.インドに行くまでに準備で1番大変だったことは何ですか?

A.準備で大変なことは特にありませんでしたが、トランジットで宿泊したシンガポールで寝坊して飛行機を逃した時は焦りました。
すぐに代わりの飛行機のチケットを取って、その日のうちにアムリトサルにたどり着くことはできましたが。20067Q7.現在、インターン先ではどのような業務に携わっていますか?

A.ソーシャルメディアマーケティングに関する日本人向けブログを書いたり、英語のブログを日本語に翻訳したりしています。
また、会社のYouTubeのチャンネルに載せるビデオを担当することになり、今は英語で台本を書いたりビデオの内容を考えています。
YouTube上にて英語を話すのは初めてなので、緊張しますが頑張ります。20086Q8.インド人と日本人の仕事に対する姿勢の違いは感じますか?

A.日本での社会人経験がまだないので違いはよく分かりませんが、遅刻と欠席に関しては日本よりゆるいかもしれません。
ただ、遅刻ばかりのインド人の社員が社長に怒鳴られているのを以前に見たことがあるので、あまりにも遅刻し過ぎるとさすがのインド人でも怒るのだと思います。

Q9.インド人と仕事をしていく上で困ったことは?

A.特にありませんが、強いて言うなら人によっては訛りが強い英語を話すので何を言っているのかよく分からない時があります。
とは言っても、聞き返して理解すればいいだけなので、さほど大きな問題でもありません。

Q10.インド人と仕事をしていて楽しいと思う時は?

A.仕事の合間にインド人の同僚が僕にヒンディー語を教えてきたり、逆に日本語を聞いていたりするのは面白いですね。
日本人美女と結婚して日本に永住する、という大きな夢をもっている同僚もおり、彼は僕が教えた「愛してるよ」という言葉を、まだ見ぬ日本人美女との出会いに備えて毎日暗唱しています(笑)20084Q11.インド人と話す時に振るとそれなりに盛り上がるというネタがあったら教えてください。

A.意外にも彼等は料理のレシピに興味があり、日本から持ってきたお菓子を分けてあげると、材料などを詳しく聞いてきます。
そして、Googleでレシピを調べて作ろうとするんですよね(笑)料理の話は結構食いつきます。

Q12.インドと日本では、友人との付き合い方に何か違いはありますか?
また、インド人と仲良くなる方法やコミュニケーションの取り方のコツも教えてください。

A.インド人は日本人よりも電話が好きです。仕事中だろうが電車の中だろうが店の中だろうが構わず電話をします。
そして、それを誰も迷惑とは思っていません。我々日本人は、友人とのやり取りはLINEなどのメッセンジャーアプリが中心ですが、彼等は電話が中心です。

仲良くなるコツは、特にないです。というのも、インド人自体がフレンドリーな人が多いので、勝手に会話を盛り上げてくれます。
強いて言うなら、『男女関係の話』はしないほうがいいかもしれません。それにより、以前僕は少し怖い体験をしたことがあります(笑)20056Q13.インド生活において、日本ではあり得ないようなビックリした習慣や面白い習慣はありますか?

A.やはり、電話が好きということですね。
あとは、僕の住んでいるアムリトサルは自由恋愛がないに等しいです。
なぜなら、シク教徒文化の名残からか、親が子供の結婚相手となる交際相手を決めるパターンが今でも多いからです。
また、人口比のバランスの問題からか、独身男性はそこそこいても独身女性は少ない…という、男にとってつらい現状もあるようです。

Q14.休日はどのように過ごしていますか?

A.自分の趣味ブログを更新したり、Jpopの歌詞をヒンディー語に訳したり、トランペットを練習したりしています。
あとはモールに買い出しに行ったり、マッサージに行くくらいです。20061Q15.インド料理を食べる頻度は?また、普段はどのようなものを食べる事が多いですか?

A.実は週2回程度しかインドカレーは作っていません。
普段はペペロンチーノ・肉じゃが・シチューなどの日本でも食べられるものを自炊してるので、そこまでインド料理は食べていないかもしれません。

Q16.日本から持参して良かったものは何ですか?

A.カップ麺やふりかけ、醤油といった食品関係は絶対あったほうがいいですね。
また、菜箸もあると便利です。細かいものだと、スリッパとか垢こすりとか。医薬品と救急セットも便利です。

Q17.「日本に戻りたいな」と感じる瞬間はありますか?また、それはどのような時ですか?

A.「日本に戻りたいな」と思っている時が大半です(笑)
インドは好きですが、やはり自分は日本で過ごしたい人間ですね。
将来もインドには駐在ではなく、出張などで行く程度がちょうどいいかも(笑)
戻りたいと思う時は、具合の悪い時や仕事が上手くいかない時。あとはふとした瞬間、家族や友人知人など特定の誰かに会いたくなる時があります。

Q18.インドでハマったものはありますか?

A.皮肉にも、インドに来てから日本の文化が恋しくなったのか、日本のアニメやボカロにハマってしまいました。
いわゆる『オタク文化』ですね。
以前は全然興味なかったのですが、インドに来てから二次元の女の子が可愛く感じたり、ボカロばっかり聴いたり…
うーん、どうやらサブカルチャーに足を踏み入れてしまったようですね(笑)

Q19.インド旅で危険を感じた瞬間はありますか?それはどのようなことだったのでしょうか?

A.僕がお世話になっていたデリー在住のインド人の先生の自宅に宿泊させていただいた翌朝、
駅から滞在中のホテルへ帰宅するときにそれは起こりました。20124ドライバーのおじさんにGoogleマップを見せながらリキシャーを走らせていたのにも関わらず「道が分からない」と。
さらには「そこのホテルがちゃんとした安全なところか分からないからツアーセンターに行こう」と言い出し、頼んでもいないのにツアーセンターに連れていかれました。

ツアーセンターの中でとりあえず座らされ「どうしたんだ?」と店員に聞かれたため
「どうやら道がわからないらしいから地図を見せてくれ」と答えました。
そして、地図を広げて「どこのホテルだ?」と聞かれたので僕は「ここだ」と指をさして答えました。
すると「ここへの道は祭りのせいで封鎖されたから、そこへは今日は行けない」と言い出しました。
もちろん嘘ですよ。だって祭りが行われていたのは前の日だと僕は知ってましたし、普通に通行できましたからね。
さらに彼は「中国人か?」と聞いてきたので、「日本人だ」と答えると、片言の日本語を話しはじめました。

「アナタネ、ナンデソコニイクヒツヨウガアル?ミチハフウササレタヨ。アナタソコニハイケナイヨ。ワタシガホテルヨヤクシテアゲルヨ。ココラヘンネ、サギシバッカリダカラネ、アナタココデホテルヨヤクシナイト、ダマサレルヨ。ココアンゼンネ」

いや、まさにあんたが今詐欺師だよ!って突っ込みたいところでしたね。
らちが明かないので、僕はリュックを持って急いでツアーセンターの外に走って出ました。
すると外にはたくさんのリキシャーのおじさんたちが!

「Hey!My friend!」「オトモダチ、オトモダチ」

…いつの間にか、僕にはお友だちがいっぱいいました(笑)
そして僕はたくさんのお友だちから走って逃げて逃げて逃げ切りました。
その後はUverを使って帰りました。最初からそうすればよかった…。
皆さんも『インチキツアーセンター』と『リキシャーおじさん』には気を付けてください。

Q20.個人的に感じたインドの闇を教えてください。

A.仕事柄一日中パソコンと向き合っているので首と肩が疲れやすく、ある日、ネットで見つけたタイ式マッサージのお店へ行った時の話です。
料金が1200ルピーの『へッド&ショルダーマッサージ』を選択し、部屋に案内されました。(※1ルピー=約1.7円(2018年4月現在))

すると、店員の男に「これ着替えろ」と、なぜか紙パンツを1枚渡されました(笑)20059↑ 支給された紙パンツ

「肩と首だけなのになぜパンツ一丁になるのか?」と不審に思いながらも着替えると、今度は男は「ベストガールを連れてきてやる」と言い残し出ていきました。
何となく「ピンサロ系のエロマッサージかな」と察しつつも待っていると、なんとなんと、おばさんがやってきました(笑)

「ベストガールとは…?」と首をかしげつつ施術を受けていると、おばさんは僕に「ねぇ、30分なんて短いわ。1時間延長しましょ?そうしたらBtoBマッサージをしてあげるわ!」と言ってきました。
「BtoB?…ビジネストゥービジネス?」とか思いつつ、「BtoBって何?」って聞くと「Body to Body」と答えました(笑)
さらに「あなたの下半身もマッサージしてやる」とか言い出しました。

もちろん僕はおばさんに下半身マッサージをされる趣味はありませんし、本当に首と肩が凝っていたので断りました。
しかし、しつこいので試しに「いくら?」って聞いてみると3000ルピーでした。

「高っ!てか、俺1400ルピーしか持ってねぇ」と内心思いつつ断りましたが、それを伝えても信じてくれずしつこいので、財布の中身をベッドに全部ぶちまけて証明しました。
おばさんはやっと信じたみたいで「もし、あなたが3000ルピーを持っていないのにそのマッサージを受けていたら受付の男たちにボコボコにされていたわね」と。いやー、怖い怖い(笑)

しかしその後おばさんは、こっそり「それなら1000ルピーでマッサージをしてやる」と言ってきました。
そして不意に僕の下半身を触り、「え?あんたの下半身、なんでこんなにふにゃふにゃなの?てか小さっ!」と、僕の大事な下半身を勝手に触った上にディスってきました(笑)

もちろん僕にも性欲ありますよ?健全な20代前半の日本男児ですしむしろ強いです(笑)
そのおばさんはまったく僕の好みではなかったので、「あんたじゃ立たねーよ!」と文句を言いたいところでしたけどそこはぐっと抑えました。
結局おばさんはそのマッサージを諦めましたが、帰り際、「次来るときは3000ルピー持って私を指名しなさい」と言ってきました。
まぁもちろん、あれ以来その店には行っていませんが。

『一見普通のマッサージ店と見せかけて、実はエロマッサージ屋』というのはある意味インドの闇なのかな、と思いました。

Q21.インド旅で安全に過ごすためのアドバイスをお願いします。

A.『知らない人にはついていかない。また、知らない人の言うことを簡単に信用しない』ってところですかね。
観光客を騙そうとしてくる輩が多いので、『常に相手を疑うこと』が身の安全を守る第一歩ではないでしょうか。

Q22.インドに感じる秘めた可能性はどのような部分でしょうか?

A.難しい質問ですね。
正直、具体的に何かインドに可能性を感じたりはしていません。宗教色が強い国ゆえに、先進国と比べて何となく閉鎖的ですからね。
ただ、都市部を中心に多様な考え方や文化が入りはじめているので、これから技術的にも文化的にも発展していく余地はあると思います。20050Q23.ズバリ、インドでのインターン生活は正解でしたか?またその理由は?

A.なんやかんやで正解でしたね(笑)
今までで1番英語とヒンディー語を使う機会が多いですし、語学に限らずマーケティングなどビジネスの知識も身につきました。
また、初めてのひとり暮らしゆえに料理ができるようになりましたし、『自分で生きる術』が身についた気がします。
あとは、インドで生活することで日本の凄さというか有り難みに気がつきますね。
インドでは台風が来れば停電して断水しますけど、日本じゃそんなのあり得ないですしね。

Q24.インド移住を楽しめる人ってどんなタイプの人だと思いますか?

A.『ドMな人』じゃないですか?(笑)
それか、『好奇心旺盛』かつ『失敗を笑い話に出来る人』です。
インドで生活をしていて辛い目に遭わないことはあり得ないので、それをひっくるめて楽しめる人がインド生活を楽しめると思います。

Q25.今後の目標は?

A.『英語力とヒンディー語力の向上』ですね。
具体的には、原稿がなくとも英語ですらすらとプレゼンテーションができるようになりたいです。
また、ヒンディー語で会議が行われた際、現時点での理解度は4割程度なので、8割理解して自分の意見も言えるようになりたいです。20085暉さん、このたびはありがとうございました!残りのインターン生活、引き続き応援しております!

それでは次回もお楽しみに~!