
おはようございます!社会人インカレー部・共同代表の八木です。本日いよいよバンガロール食べ歩き録連載の最終回となりました。
最後のテーマは「カルナータカ料理」です。カルナータカとは、南インドにある州の名前で、バンガロールもこの州の年になります。カルナータカは他の地方と比べてかなり過ごしやすい地域で、中でも西部の奥地にあるクールグ(コダグ)という地方はインドのスコットランド(The Scotland of India)の異名も持っているようです。それほど自然豊かで過ごしやすい地域ということもあり、今では高級リゾート地として広く知られているとか。クールグに関する記事は下記にて。
http://gqjapan.jp/life/travel/20150313/agoda-2014-asia-8-hot-cities/page/5
今回はそのクールグ料理をバンガロールで楽しんできました。さらに、現地の料理教室で作り方を教えていただきました。
まずはこちらのお店にて。「The Coorg Food Co.」とすごくシンプルな店名です。ちなみに余談ですが、タクシーやオートで行く際は住所を伝えなければいけないのは分かりますが、何故か目的地が運転手に伝えられているはずのUberですら必ず行先の詳細を聞かれます。マップ見てよ(笑)、って毎回思うのですが郷に入ったら郷に従えと、いうことで諦めて伝えました。ちなみにお迎えの時も必ず電話で居場所を聞かれます。
目的地を伝えるときですが、このお店の住所は、「2nd Floor, Masand Esquire, Hennur Main Road, Kalyan Nagar, Bangalore」となっていますが、大抵は~Roadや~Nagarの部分を言えば通じるかと思います。近くまで来るとなぜかやっと車に備え付けの端末でマップのナビを確認してくれます(どんだけナビを信用してないのかと)。
そして無事到着。
リゾートを意識してか少しオシャレな玄関でお出迎えしてくれます。
店内の写真。おそらく多くの国はそうなのかもしれませんが、日中は中の照明が大抵点いていません。なので少し暗いです。
メニューを見てみましょう!Pandhiというのは豚のことだそうです。クールグでは普通に豚肉を食べるそう。人口の8%がクリスチャンだからなのかは定かではありません。あと、後日の料理教室で聞いた話だと、クールグやその南のケーララに至るまで、結構ゴアの料理文化とかが流入しているそうで、お酢を使ったりこのように豚肉を使うと言っていました。
店員さん曰く、KadambuttuやOttiがメジャーでお勧めとのことで、Kadambuttuをチョイスしました。後々に、これらはカルナータカで広く食べられている米由来の主食だと知りました。
まずは食前にスプライトを頂きました。
続いてPepper Rasam。スパイスがゴロゴロ入っていて、しかも超辛い。
続けて、メイン料理のTraditional Smoked Porkが来ました。あらゆる部位(肉だけでなく耳とかも)の豚肉の燻製を、ガルシニアのお酢と玉ねぎなどで炒めた料理。ドライなのでグレービーはほとんどありません。お酒のおつまみに絶対合う(確信)。
豚耳の入っていますが、独特の香りを少し残しつつ、Coorgi Masalaの強く香ばしい香りがハーモニーを奏でます。
続けてPandhi Curry。おそらくこの地方料理の大御所ではないでしょうか(大々的に出してますし)。
お酢の味がほんのり感じられます。また、グレービーの色が濃いのは、これに使われているCoorgi Masalaというもの自体がかなりローストされて茶色っぽくなったものを使っているからだそうです。これはかなり特徴的だと言えると思います。
これをライスと一緒に頂きます。
ちなめに備え付けのピックルとギーと一緒に食べるとめちゃくちゃ美味いです。
そして主食のKadambuttuが遅れて到着。
なんとライスボールです。米粉と炊いたお米を丸くして蒸し器で蒸したものです。これをスプーンで割って、カレーをかけて食べるそうです。
最後にデザートをいただきました。
Heavenly…と書いてあるからどんだけ美味しいんだと思って一番上のTender Coconut Puddingを食べました。
最後に謎のコーヒー?みたいなものを飲みました。
気になるお値段は・・・結構掛かってしまいました(笑)。なんと844Rs≒1266円。美味しかったので大満足です。
そして後日このクールグ料理を是非とも勉強してみたいと思い、Manju’s Cooking Classでマンツーマンレッスンを受講してみました!
若干この滞在で太った気がしますが、早速始めていただきました!ラインナップは、
・Pandhi Curry(お酢の効いた豚肉カレー)
・Coorgi Chicken(〃鶏肉カレー)
・Pork Dry Fry(豚肉炒め)
・Akki Otti(チャパティの米版)
・Kadambuttu(先ほどのライスボール)
これを2時間弱かけて作りました。
Coorgi Masalaを作ります。長い時間かけてホールスパイスをローストさせます。
Pandhi Curryのベース作り。
クールグ地方でしか作られていないという、ガルシニアのお酢Kachumpuli。
Pork Dry Fryを炒めたり(カレーリーフがさすが新鮮な色してます)。
米粉を丸めたり。
Ottiを火にかけたり。
そしてようやく完成だ~!
Pandhi Curry
Coorgi Chicken
Pork Dry Fry
Akki Otti
Kadambuttu
一緒にまとめていただきまーす!
めっちゃおいしい・・・!これまで食べてきたインド料理とはまた違った味わいながら、また一つ面白いものを知れました。
さていかがだったでしょうか。全く新しいスタイルのインド料理だったかと思います。ゴアやケーララ、チェティナードゥなどの料理だけが南インドじゃないと知れて、個人的にはとても感動しました。
この連載はこれにて終了となりますが、最後に告知をさせていただきます。
今回料理教室で学んだクールグ料理、これを是非皆さんと一緒にワークショップとして作りたいと思います!(露骨に宣伝でスミマセン)※社会人インカレー部ではバターチキンやノンベジミールスを作るワークショップなど多数行って参りました。
開催日時は 11月23日(水・祝日)13時~17時を予定しています!
参加費は3000円前後の予定です(材料費を抑えられれば少し下げられるかもです)。
会場は新大久保駅徒歩10分ほどにある公民館で行います。
また、今回料理教室で使ったレシピ及び、クールグでしか作られていないお酢(Kachumpuli)もお持ち帰りいただこうと考えています!また毎度恒例の持ち帰り用ガラムマサラ作りも、時間があれば行いたいと思います。
本告知は後日改めていたしますが、ご興味のある方はこちらのフォームよりお気軽に参加申込を頂けたら幸いです。
それでは、7回にわたる連載を最後までご覧いただきまして、誠にありがとうございました!
次回以降は、面白いネタがたまりましたら連載などの形で投稿してまいります。
今後とも社会人インカレー部をどうぞ宜しくお願いいたします。
完